脳のはなし…推理小説から

マルコム・グラッドウェルさんの薦めもあり『ジャック・リーチャー』シリーズを読んでいます。

ただいま手に取っているのはトム・クルーズ主演で映画(アウトロー/2012年)にもなった『アウトロー(原題:One Shot)』。作者リー・チャイルドさんの書き方に私が慣れてきたのか、著者が取材されたのだろうなぁという箇所を楽しく読んでいます。

教科書通りの書き方を、小説家がストーリーの中に織り込んでいくことに気が付くのはなかなか楽しい作業です。

本書でなるほど、と思った脳の部分を。

『アウトロー 上巻 』(講談社文庫2013/1/16)
著:リー・チャイルド、 翻訳:小林 宏明

アウトロー 上 (講談社文庫)

P.246 抜粋引用

まったく同じ脳はふたつとない。物理的生物学ではまだよく解明されていない。コンピュータの機能で脳を説明しようとする人もいるが(ハードディスクとか、RAMとか)、それは適当ではないだろう。脳は完全に有機的なものだから。

脳の機能をコンピュータに例えるやり方はよくあります。長期記憶はハードディスク。短期記憶はランダム・アクセス・メモリー(RAM)などはまさしくよく聴く例え。

それに対し、改めて、脳は完全に有機的(かつ、個々人差がある)と述べるのは興味深いです。

【たとえはあくまで例え。実際は異なる】

その関係を改めてしてしてくれる記述だと思います。自分の中で意識して使い分けるようにしたいですね。ともすると、たとえの方に実際を引き合わせてしまいがちではないでしょうか。

アウトロー 上 (講談社文庫)

アウトロー 上 (講談社文庫)

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 kenya harada
 マーク・ローグ | Marc Logue 代表

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