自己プロデュース能力と花伝書

中邑真輔(なかむら)、プロレスラーの選手をご存知ですか。私は小学生くらいの頃からプロレスは外から眺めている程度。うんちくを語るようなことはできません。ただ、この中邑選手が2000年前半にプロレスデビューをしたころのインパクトは覚えています。

2000年代は立ち技の大会K-1や総合格闘技がブームで、その大きな流れにプロレスラーがどう入っていくか。そんなことも話題になっていたと記憶をしています。

中邑選手はプロレスラーでありながら、まさにこの総合格闘技界に飛び込み、ときのK-1選手だったアレクセイ・イグナショフ選手と対戦。(お互いことなる分野での戦いだったとはいえ)見事、中邑選手が勝利を収めたのでした。その時のインパクトは鮮烈でした!

以降、プロレス界がどのようになってったのかは追っていません。でも、近年はプロレスの人気があがっているそうですね。

気が付けば、中邑選手も日本を飛び出し、プロレスの本場、アメリカへ活動の舞台を移していました。そして、中邑選手はWWEという最大規模の団体で人気選手となっているそうです。

そして中邑選手の入場テーマがこちら。

盛り上がりがとてつもないですッ。そして、中邑選手の動きになぜか、なぜか目が釘付けになってしまいます。

ウィキペディアで中邑選手の経歴を見ると、学生時代はレスリング部と美術部をかけもちしていたそうです。なるほどなセンス。

この中邑選手の動きをみて、なぜか世阿弥の『花伝書』を思い出しました。この本は、日本中世において “能” の肝要どころを述べた観阿弥(父)のことばを世阿弥(息子)がまとめた古典です。

その中に「我見」「離見」「離見の見」というエピソードがあります。舞台に立つ役者から見た視線が我見。離見は観客席からみた役者の姿。離見の見は、舞台の役者、観客席の客を上からみた鳥瞰の視野を指し、どのような視点で舞台をつくり上げていくかが役者の歩み方では大切であると述べられたもの。

中邑選手の不思議な(!?)動きとかに目を奪われてしまうのは、たとえそれが変な動き(!?!?)であっても、それが観客の心を奪い、それが一体となってステージ全体が興奮に包まれてしまう。中邑選手は意識をしているのではないか。そんな入場シーンです。

中邑選手は、つい先日から王道プロレスラーから悪者プロレスラーに立場を替えたそうです。また話題が続きそうですね。

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 kenya harada
 マーク・ローグ | Marc Logue 代表

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