最初に結論めいたものをもってくる本の構成

日本の歴史、中世のこと。南北朝時代の歴史を振り返る書として『神皇正統記』『愚管抄』『読史余論』が有名です。

上記三冊はそれぞれの著者が史観をつづり、その語り方も各々異なります。

歴史を振り返る方法として、過去から現在(語り手の当時)までをつらつらと振り返ってくる道筋がありますが、平坦になりがちで、いかんせん集中力を求められます。

読者の気持ちを感じ取ってかどうかはわかりませんが、『愚管抄』の著者 慈円は歴史をつづるはじめに、通貫してみられる歴史の見解を述べてくれています。

実に有り難いことで…と思います。が、この『愚管抄』の現代語訳をされた翻訳者の解説によると慈円はこの冒頭をあとで書き添えたそうです。全7巻あるうちの第1、第2巻は後付け。ゆえに第1巻の冒頭で結論めいたものがでてくるわけですね。

本の構成というのは面白いもので、著者によっては冒頭(はじめに等)で結論を述べてくれる方もいらっしゃいます。

逆にいうと本の構成をつかんで(著者のクセ)読み進めると、その世界観に入りやすくなるでしょう。

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 kenya harada
 マーク・ローグ | Marc Logue 代表

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