実体験に目を向ける
これまでティム氏は地図を持つことの大切さを。新しい地図と、古い地図の違いに目を向けることの気付きを。そして仲間と集まり、地図を再度描くことの意味合いを伝えてくれました。
そして、Part1、第一章の最後。地図はあくまで物事をよく見るためのガイドに使い、実地でモノゴトを体験する大切さを説いていきます。
アルフレッド・コージブスキー
わたしにとっては言語学に感じてしまうのですが、ウィキペディアでは「一般意味論」を構築した学者とされます、アルフレッド・コージブスキー。
氏の功績をなぞりながら、人間がいかにコトバに影響されるか。よい面もわるい面も紹介してくれています。
たとえば、色に関する差異。ひとは住まう地域によって、色味に対する感性が違うのは有名な話ですね。雪国に住むひとたちは「白」色について、いくつもの感性をもっていると言います。日本は灰色に対して感性(その名称も)が優れていると聞いたこともあります。
一方でわるい面。具体的に事例はあげていませんが、人種差別もそのひとつと触れています。たしかに一般的にひとは名称にとらわれがちで、本質に触れていくのは難しいことだと思います。
未知のモノに出会った時の身体性
ティム氏は、以後、未知のモノに出会った時のあり方について触れていきたいと述べます。それがティム氏の、そしてオライリー・メディアが実地で築き上げてきたものなのでしょう。
このようなたとえをしてくれています。
未知のモノにであったとき、自分の受け止め方に変化が訪れる。未知のモノにオープンで
あること。すでにもっている地図(認知)にただ重ねて行くのではなく、オープンであり、変化を起したい
と。
未知のモノに出会った時の「身体性」。意識していきたいですね。
そして、どのように身体を活かしていくのか。焦点を定めて読んでいきます。
※WTF? /// 読み解きにあたって
https://www.storyinnovation.me/2019/01/15/wtf-in-the-beginning/
※「WTF?」に関わるまとめ読みは下記より
https://www.storyinnovation.me/tag/wtf/
WTF?: What’s the Future and Why It’s Up to Us[Kindle版]
- 作者:Tim O’Reilly
- 出版社:Cornerstone Digital
- 発売日: 2017-10-19
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