ネーミングはたいせつ
「free software (フリーソフトウェア)」と聞いて、どのようにお感じになりますか?
細部に神は宿る、の話です。
足並みを揃える
1990年代にティム氏は、あるネーミングについて業界で足並みを揃えようとします。
それは「 free software 」というコトバについてでした。”フリーソフトウェア” と聞くと、対有料ソフトウェアのような感じもうける。
でも、実際には 無料で使えるソフトウェア群によってインターネット世界はその便利さを受け取っていると語ります。たとえば、ウェブサーバの Apache であったり、メールを送るシステムである Sendmail であったり。
それらはベンチャーキャピタルなどの力を借りずとも、自身の fun や世のためを思って地位を築いてきたものであると振り返ります。
そうして、足元を整える意味で、
open source software
に用語を統一しよう、決断しようと呼びかけたのでした。
新しい地図を描く( redrawing )
各々が、各々の考えで使っていた用語を業界で整えてしまう。そのようにすることで、ティム氏がここまでで語ってきた地図を描くことができるのだと語ります。
自分たちが毎日使うコトバであれば、丁寧な、そして勇気をもらえるものにしたい。そして、業界の仲間たちも使ってくれるのであればなお一層、コトバに力が出るでしょう。
業界と言わず、社内のチームでも。まずはコトバを整えるチャレンジをしてみましょう。
※WTF? /// 読み解きにあたって
https://www.storyinnovation.me/2019/01/15/wtf-in-the-beginning/
※「WTF?」に関わるまとめ読みは下記より
https://www.storyinnovation.me/tag/wtf/
![WTF?: What's the Future and Why It's Up to Us[Kindle版] WTF?: What's the Future and Why It's Up to Us[Kindle版]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51HtRSB-fSL.jpg)
WTF?: What’s the Future and Why It’s Up to Us[Kindle版]
- 作者:Tim O’Reilly
- 出版社:Cornerstone Digital
- 発売日: 2017-10-19
コメント