ところで、そのくらいの時間読めばよい!?
…とは、よくみなさんの頭に浮かぶ疑問です。そこでこんな提案を。時間を区切って読書をするという方法です。みなさんはご自身が集中して本を読める時間を意識されたことはありますか。
私自身は15分が限界なような気がしています。ですので15分ごとに区切って、『 WTF? 』を読んで行こうと思います。
洋書のイントロダクションの特長
ひょっとしたら洋書に限らず、かもしれませんが本のはじまりは一般論から入らない場合が多いですよね。個人の日常から入ってみたり、いきなりドラマチックなシーンから入ったり。
このような入り方だとついていくのは結構たいへんです。ただ、それも少し我慢して付いていってみる気張りどころ。見慣れない単語がでてきたら索引で調べるものよい方法ですね。
※索引の活用の記事はこちら -> WTF? /// 005 : 本文に移りながら、索引の活用
オライリー社のテクノロジーに対するスタンス
テクノロジーを長年ながめてきたティム・オライリー氏とオライリーメディア。自身らのスタンスも
すこしちがったシグナルを感じ取り、伝えるようにしてきた
と述べています。オライリーが出版している本を見ても納得できるところ(同社のHP)。
テクノロジーに対しても「驚き」と「絶望」。どちらにとるのか。それを論じていくことになりそう。
一方でこんな記述も。今を時めくアマゾンら先進企業も華々しい企業も当初は苦戦だった。これら企業は驚きと絶望をよくも悪くも提供しているが、下積み期間があったこと忘れがちなのがわれわれである、とも。
また、一躍、舞台に躍り出るユニコーン企業。ユニコーンは想像の生き物でみんな最初は珍しがるけど、ユニコーン企業らは次第に日常に入り込んでいく。ユーザたちも “こんなことが出来るなんて!って最初は驚くけど、二回目は驚かないひとたちばかりだ” と言う記述もあります。
鴨長明の『方丈記』みたい!?
P.x
未来が想像できない方法で進んでいきそうだ!そう感じたとしても、その未来がどのように正確にはわからないし、それに要する時間がわかるとはかぎらない。
オライリーさんをもってしても、そうなのですね。だからテクノロジー書を出版し続けているのかもしれませんね。
迷子になりそうなときは最後の文章を読む
イントロダクションは導入。話が広がりを見せて、自分の立ち位置が分からなくなったときにはその章の最後を読んでみます。
P.xxvi
もし、われわれが悲観的になって機械(テクノロジー)を退ける選択をしたとしよう。その場合、われわれが認識した方がよいのは2点だろう。「想像力の欠落」、「よい未来にしていこうという意志の欠如」である。
本書を通して、想像力と未来への意志、オライリーさんの心意気を感じ取っていきたいですね。
WTF?: What’s the Future and Why It’s Up to Us
WTF?: What’s the Future and Why It’s Up to Us[Kindle版]
- 作者:Tim O’Reilly
- 出版社:Cornerstone Digital
- 発売日: 2017-10-19
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