対訳(詩)を味わう方法

19世紀、アメリカの詩人 エミリー・ディキンソンの対訳を手に取っています。詩に明るい方とある一篇の単語について話題になり、がぜん興味を持ってしまったのでした。

話題になったのは「 circumference 」という言葉。

辞書をひくと “周辺” などの意味なのですが、この詩に明るい方は、この意味(周辺)では詩の全体の意味にそぐわない、と。

そこで「 circumference 」という言葉をわたしなりに分解をしてみました。辞書がなかったら、きっとそう単語の意味を当てはめたろうなという感覚です。

Circum + ference に分解。 “Circum”は 循環のイメージ。 “ference” は inference(言下)とか、conference(会議)などと交わるイメージ。

すると、Circum + ference もグルグルまわるイメージが二つ重なっているのです。

エミリー・ディキンソンのその詩は、ろうそくや太陽のイメージをモチーフにして感情を表しているもので、ろうそくの周辺(circumference)と言うよりは、自身の生命がグルグルめぐっているエネルギーを感じます。

わたしの英単語の当てはめ方はイメージで捉えてしまうのもで、いい加減に乗り切ってしまうのですが(笑)、意外と詩の読み方にはなじむ感覚を覚えました。

とりわけ対訳詩は、自分の考え方や感じ方と、訳者のそれとを対比することが出来、よりいっそう詩に引き込まれてきます。そして、記憶に残りやすい。

対訳詩は、思い切って自分の翻訳、感覚をぶつけると味わい深くなりますね。

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 kenya harada
 マーク・ローグ | Marc Logue 代表

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