あまり邦書では見たことがないのですが、洋書には目次の前などに 「dedication 」 なる宣言があります。” この本が仕上がったのは○○のおかげ ” というページ。
上の画像でいうと ” For Ana ” 以下、三行です。
アメリカの著名なマーケター セス・ゴーディンがブログでこの dedication について触れておりました。いわく、この dedication に着目するのもその本の特色がわかって面白いとかそんな記述だったかと。
ここ最近改めてdedication を気にして本をめくると、その著者がどのような背景でその本を記したのか、誰からインスピレーション(刺激)を受けたのか…などが想像できるようになりました。
ちなみに似たような本のパートに 「 Acknowledgements 」 があります。こちらは邦書でもあるような気がします。謝辞、協力していただいた方への感謝ですね。日本の本は “おわりに” のページ、本文の最後の方に記されることが多い気がします。ただ、洋書は映画のスタッフロールのような感じで、なかなかな数の人の名前や役割が記されているので、こちらもなかなか著者の個性がでるページのような気がします。
共に画像は Nick Lane の 『 The Vital Question 』 から。
一緒くたに本といっても、作り手の気持ちが表れるページがあるというのは素敵なことだと思います。
作者のインスピレーション(刺激の元)や背景を想像して、作者を身近に感じてみる。大切な事です。
それにしても、本の1ページを割いて、dedication にあてるってすごいことですよね。
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