誰かから物語を、声で伝えてもらう。
そのような経験は誰にでもあるものではないでしょうか。外山滋比古さんの著書『新聞大学』にてこのような “たとえ” がありました。7章コラムについて(p.63)。
文章は冷凍言語である
多くの人は文章を高級なものとして扱いがちだが、そうではない。言葉はやはり声(Live)が基本である。文章は生きた声を冷凍保存したもの。十分に味わうためには、文章を声に温め直すことが肝要である。
素敵な言葉ですね。誰かに読んでいただく文章。これらは書いたまま、というわけにはなかなかいきません。といって、校正するのもメンドウさもよぎるもの。
校正の簡単な方法は、声に出して読む(つぶやく)のがミソ。声に出しているうちに、自分の文章であっても、他の方の文章であっても、その息遣いはたしかにあります。自分の文章であれば、自分のリズムを感じるでしょう。また、他の方の文章であれば、その文章が当人が口に出す話し言葉と重なることを発見したりします。この発見が味わい深いです。
書いた文章をぜひ声に出して読んでみてください。
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新聞大学
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