2017年師走。知人が営む新宿ゴールデン街のお店にお邪魔したときのこと。カウンターに二人のスペイン人男性が。お話をさせていただくと、ひょんなことから文芸の話へ。
スペインで好きな作家をお二人に挙げていただいたところ、なんと九名もの作家を挙げてくれました。しかも、トップは「ガルシア・ロルカ」という詩人。欧州において詩というのは身近なものであると聞いてはおりましたが、ここまでとは。
さて、わたしの身近な存在に詩人、がおります。詩人曰く「言葉は生きている」と。
自身が書かれた詩をオーディエンスの前で朗読するときの感覚を、このように語っていたのが印象的でした ― 「毎回毎回、詩の意味が、もっというと言葉の意味合いがかわってくる。言葉は生きていて、言葉は私に発見されるのを待っている。最近、わたしの役割は言葉と詩をつなぐことなのかもしれないとすら思う」。
散文は意味を伝達するのが役目 = 歩行
詩はその都度意味が変わってくる = 舞踏
とも言われるそうです。気に入った文章を数行でもよいので、声に出して読んでみる。身体に感じる変化を楽しむ。これを重ねることで、言葉と身体が一致してくる瞬間を味わうようにしましょう。きっと身体感覚が研ぎ澄まされていくはずです。
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